窓ガラスの種類とは?特徴・選び方について

こんにちは千葉県で窓ガラスフィルム施工専門にしているWORKS ZEROの澤田です。
今回は窓ガラスについてお伝えします。
窓ガラスフィルムは当たり前ですが窓ガラスに施工をします。すべての建物に窓が存在します。
窓ガラスと言っても多くの種類があるのはご存じでしょうか?
ここではそれぞれをご紹介していこうと思います。

窓ガラスフィルム

窓ガラスとは

窓には必ずガラスははめ込まれています。言葉として単体で使うよりかは窓ガラスとして使う事の方が多いと思います。江戸時代より前は木戸だったり、障子、襖、雨戸などを使っていました。そうすると外が見えなかったり、見る時はすべてを開放するしかありませんでした。窓ガラスは明治時代に入ってから使われはじめました。窓ガラスの効果としましては雨や風を防ぐ部屋の中に光を入れる事ができる経年劣化が少ない事があげられます。
近年では正面に窓がない建物や窓が小さい建物も存在しますが窓ガラスがない建物はありません。
光彩や空気循環、避難経路として使われています。

窓ガラスを交換するメリット

ガラスは無機物の為経年劣化がありません。その為、破損等がないとそのままのケースが多いです。交換するパターンのご連絡します。

・破損があった時

台風や地震などの自然災害が起こった時にヒビや割れが起こる事があります。その時は交換をしないと雨風が入ってきてしまします。ガムテープで一時的に補強する事はできます。
たまに何もしていないのにヒビが入る場合があります。それはガラスの熱割れやひび割れです。特に網入りガラスに多いです。ガラスの中のワイヤーとガラスの膨張率が違う事によっておこります。ガラスの見えない飲み込んでいる部分が5ミリぐらいあります。ここはワイヤーから雨や露などが入りヒビが入る事が多いです。近年ですと温暖化か原因で夏の温度があがり、外は暑く、室内はクーラーをきいていてその温度差でヒビが入ったニュースが特集されていた事もあります。

・内窓の取付

こちらは窓ガラス自体を取り換えるのではなく、今ある窓ガラスの内側にさらに窓ガラスを設置することです。主に寒さ対策が目的になります。旧家になりますと窓ガラスの交換ができない場合があります。現在あるサッシごと取り換えないといけないのですが最新のサッシが入らない場合もあります。既存の窓ガラスと内窓の間に空気層ができますので断熱性があがります。

・高機能ガラスの取り換え

高機能ガラスはオプションが様々あります。それにより機能が変わってしまいます。組み合わせによっては省エネ対策にもなりますのでご相談の上、決定された方が良いと思います。効果として一例をお伝えします。

結露対策

外と室内の温度差がある時に窓ガラスに露がつきます。そのままにしておくと露が床や畳にたまってしまいカビの原因になります。

断熱対策

冬は室内の温度は窓から熱が逃げいていきます。そこを対策する事で温度が逃げにくくなるので結果として室内が暖かくなります。

遮熱対策

夏の暑さカットできるLow-Eガラスなどを入れると熱を吸収、反射させることによって冷房効果がたかまります。

防音対策

ガラスとガラスの間に特殊な中間膜を挟んだ防音ガラスと呼ばれる合わせガラスや2枚のガラスの間を真空ガラスにした真空ガラスする事で音を減らす効果があります。

防犯対策

窓ガラスからの侵入が一番多いです。ガラスとガラスと間に特殊な中間膜を挟んだガラスが防犯ガラスになります。ガラス破りに有効な対策になります。

窓ガラスの種類とは?種類ごとの特徴を紹介!

・フロートガラス(単板ガラス)

もっとも一般的に用いられている板ガラスです。フロート板ガラスはフロート方式によって製造される最も基本的なガラスで高い平明制度を持ち採光性、透視性にすぐれています。厚みも2ミリから25ミリと幅広くあります。

・型板ガラス

型板ガラスはガラス面に彫刻された型模様をガラス面に熱簡転写して製造された片面に型模様のあるものです。光を拡散して視野を遮る機能を持っています。現在は絵柄のものは古いお家になります。型模様は梨地目、石目、つづれ、霞などがあります。トイレ、お風呂場、脱衣所などに多く使われています

・すりガラス

すりガラスは透明なフロート板ガラスの表面に砂ずり、砂吹き、腐食などによってつや消し処理をしたものです。表面がザラザラしていますので触るとわかります。

・網入りガラス

ガラスの中にワイヤーが入っているガラスです。ワイヤーの入れ方もヒシワイヤ、クロスワイヤ、プロテックスがあります。「網入りだから防犯対策できます」と言う方もいますが、網入りガラスは泥棒対策ではなりません。これは防火対策の為に設置します。火事の時にガラスがとけて落ちてしまいます。そうすると空気が入ってきて火のまわりを早くしてしまいます。網入りガラスですとワイヤーが入っているのでガラスがボロボロ落ちる為、火のまわりを遅くすることができます。
デメリットは熱割れや錆割れが起こってしまう事があります。経年劣化でワイヤーが錆てしまうとガラスが割れてしまう事があります。網入りガラスはフロートガラスよりも強度がないです。
最大にデメリットと言ってよいのは空き巣に狙われやすいガラスです。ガラスの中にワイヤーが入っているので割れた時の音が小さいです。

・強化ガラス

強化ガラスは板ガラスを熱処理してガラス表面に強い圧力応力層を形成し、破壊強さを増加させ、かつ、破壊した時に細片となるようにしたものです。そのため、破損しても破片が細粒状になり、ガラスの破片による人身への負傷を大幅に軽減できるので安全ガラスともいわれています。急激な温度変化に対してもフロート板ガラスに比べて耐熱性があります。自動ドアや人の出入りが多いガラス扉などに多く使われています。メリットとしては熱割れの心配がありません。デメリットはその性質上、切断、切り吹き、穴あけなどの加工はできません。

・熱線吸収板ガラス

熱線吸収板ガラスは日射熱の遮蔽を主目的としてガラス中の微量成分によって主として近赤外領域の日射を吸収する性能を持ったガラスです。

・熱線反射ガラス

熱線反射ガラスは日射熱の遮蔽を目的としガラスの片側の表面に熱線反射性の薄膜を形成したガラスです。

・ペアガラス(複層ガラス)

断熱ガラス
ペアガラスは2枚以上の板ガラス、加工ガラス(合わせガラス、強化ガラス、型板ガラス)など表面に光学薄膜を加工したものを一様の隙間をおいて並置しその隙間に大気圧に近い圧力の乾燥空気を満たし、その周辺を封止したものであり、内部に中空層を持つため通常の板ガラスに比べて断熱性に優れています。最近では乾燥空気の代わりにアルゴンガスなどを乾燥空気よりも断熱性に優れているガスを注入しさらに断熱性を高めたものが主流となっています。
メリットは空気層がある為、冬の断熱性にあります。デメリットはペアガラスは一生もつわけではありません。密閉した部分も約15年で劣化しガラスの隙間に水分が入り込むと水滴がついた状態になる事があります。

・合わせガラス

あわせガラスは2枚以上の材料板ガラスを中間膜を挟み全面接着したもので外力の作用によって破損しても破片の大部分が飛散しないようにしたものです。中間膜は透明のものが多いが紫外線の遮蔽性のあるもの、装飾性のあるものもあります。材料板ガラスの厚みは4ミリ以上24ミリ以下です。

・防犯ガラス

防犯ガラスは合わせガラスと言われています。ガラスとガラスの間にフィルムが入っています。
視界もクリアーなので見た目にはわかりません。
デメリットとしてはコストの問題です。フロートガラスと比べて3倍ぐらいの費用がかかります。場合によってはサッシの交換もしないといけません。
最大のデメリットは耐用年数がある事です。一生持つわけではなりません。防犯ガラスは約20年と言われています。ペアガラスと防犯ガラスのセットですと寿命はもっと短くなります。劣化しますとガラス内に水分が入り込みくもったり、水滴がついた状態になってしまいます。

・Low-Eガラス

Low-EガラスはLow Emissivity Glassの事で低放射ガラスになります。ガラス面に金属薄膜をコーティングしたものです。放射率は0.1以下非常に小さく複層ガラスの中空層面などの密閉空気層に使用することで泣き断熱性を発揮します。Low-Eガラスは主に常温放射熱の波長域での反射率が中区、その機能は断熱性能を高める事にあります。この為、Low-Eガラスの薄膜面は熱線反射ガラスの薄膜よりも耐久性が劣り、単独で用いられることはなく複層ガラスのような密閉層に対して用いられます。
Low-Eガラスには断熱系と遮熱系があります。断熱系は冬の寒さ対策に使われ、遮熱系は夏の暑さ対策に使われます。ガラスに少し色がついていますのでどちらのガラスかは現場で確認してもらえます。

・トリプルガラス

トリプルガラスはガラスを3枚を使い2つの空気層があります。ペアガラスよりも空気層が1つ多いので断熱性能が高いガラスになります。特徴としましては一つ目断熱性が高いので室内の熱を逃がしにくいので結露がしづらいです。二つ目は音対策になります。空気層が2つあるのでそれだけ音漏れを防ぐことができます。3つ目は防犯対策になります。泥棒のほとんどが窓ガラスから侵入するパターンになります。ガラスが3枚ある事によりそれだけ侵入に時間がかかります。デメリットは金額が高い事です。ガラスが3枚になりますのでその分金額もアップしてきます。追加してガラスが3枚ありますので重さもでてきます。開ける時に真空でくっついている様な感じがします。

目的別ガラスの選び方は?

目的別ガラスの選び方

・断熱性を高めたい

家に夏は熱が流入する割合は窓ガラスが70パーセントと言われていいます。逆に冬は熱が流出する割合は窓ガラスが50パーセント言われています。窓ガラスは対策するのは快適性や電気代を考えてもとても有効です。断熱性を考えるのであればガラスとガラスの間に中間層があるペアガラスLow-Eガラストリプルガラスがよいと思われます。

・防犯性を高めたい

泥棒の約6割は窓ガラスから侵入します。侵入方法は窓ガラスを割りクレセントの狙うガラス破りが多いです。泥棒対策は防犯ガラスがよいと思われます。

・自然災害に備えたい

近年の温暖化の影響で台風の巨大化、竜巻の発生、巨大地震の予兆など様々な災害が予測されいます。窓ガラスを何も対策をしていませんと割れた窓ガラスの破片で二次災害にもつながります。しっかりとした窓ガラスの対策が必要とされています。対策として使われる窓ガラスとしましては強化ガラス網入りガラス防犯ガラスが使われる事があります。強化ガラスは自動ドアなどの人が通る開放部使われれる事が多いです。仮に割れたとしても鋭利になるのではなく粉々になりますので怪我のリスクを減らす事ができます。網入りガラスはワイヤーが入ったガラスです。火事の時などのガラスの飛散防止が目的になります。普通のガラスよりも割れやすガラスになります。非常口周辺に多く使わています。防犯ガラスはガラスとガラスの間にフィルムが挟んであるガラスになります。フィルムが挟んである事により貫通防止ができます。災害時にも有効な窓ガラスになります。

・騒音を抑えたい

騒音対策としましては単板ガラスではなく、複層になっているガラスが有効です。防音ガラスは音に特化したガラスになります。あまりに騒音が気になる場合はそのような窓ガラスが有効になってきます。

窓ガラスとサッシの種類の組み合わせについて

・樹脂サッシ

樹脂サッシは塩化ビニール樹脂から成型さえたサッシになります。樹脂サッシは樹脂で構成されていますので熱の伝えにくさがあります。室内と外との温度差を減らす事ができますので結露対策に使われる事があります。気密性も高いので防音対策としてもつかわれます。樹脂サッシは紫外線に弱いのです。劣化がすすむとチョーキング現象が起こります。定期的なメンテナンスが必要になります。
断熱性に優れているサッシですので複層ガラス、Low-Eガラス、トリプルガラスとの相性がよいです。

・アルミサッシ

昔から使われているサッシになります。アルミサッシは加工がしやすく安価というメリットがあります。その反面、暖房効率の低下、結露の発生などデメリットがあります。
アルミサッシは単板ガラス、網入りガラス、強化ガラス、防犯ガラスなど多くのガラスとの組み合わせに使われています。

・木製サッシ

木製サッシと聞くと昔の学校のイメージがある方もいらっしゃいますが現在では断熱性が高いという事で使われることもあります。断熱性が高いので結露防止にもなります。デメリットとしましてはアルミサッシよりも金額が高い事です。木製ですので経年劣化が起こります。定期的なメンテナンスの防腐剤の塗装が必要になってきます。加えて、雨にも弱いです。火事の時にすぐに燃えてしまう心配をされる方もいると思いますが金属よりも木製の方が燃えにくいです。防火認定された木製サッシもあります。
何といっても木製サッシは断熱性が特徴になりますのでペアガラス、Low-Eガラスと組み合わせるとより断熱性能が上がります。

・複合サッシ

複合サッシはアルミサッシと樹脂サッシとの組み合わせです。外側をアルミで室内を樹脂で構成されたサッシになります。アルミのメリットは耐久性価格になります。デメリットは熱を伝えやすく結露が発生しやすい。樹脂は断熱性が高く結露がしにくいが紫外線による耐久性がありました。この両者の合わせる事でそれぞの利点をいかしたサッシになります。
複層ガラス、Low-eガラスと組み合わせると断熱性も上がります。

採光が必要な居室と用途ごとの割合

住宅、学校、病院、診療所、寄宿舎などの建築物の居室には採光に有効な開口部の設置が義務づけられています。その採光に有効な部分の面積とその居室の床面積との割合が定めれています。

住宅の居室のうち居住に使用されるもの → 7分の1

① 幼稚園、小学校、中学校、高等学校、中等教育学校又は幼保連携型認定こども園の教室 → 5分の1
② 保育所及幼保連携型認定こども園の保育室 → 割合:5分の1
③ 病院又は診療所の病室 → 割合:7分の1
④ 寄宿舎の寝室又は下宿の宿泊室 → 割合:7分の1
⑤ 児童福祉施設等の寝室(入所するものの使用するものに限る) → 割合:7分の1
児童福祉施設(保育所を除く)の居室のうちこれらに入所し、又は通う者に対する保育、訓練、日常生活に必要な便宜の供与その他これらに類する目的のために使用されるもの → 7分の1
⑥ ①に掲げる学校以上の学校の教室 → 10分の1
⑦ 病院、診療所及び児童福祉施設等の居室のうち入院患者又は入所する者の談話、娯楽その他これらに類する目的のために使用されるもの → 10分の1

窓ガラスを選ぶポイント

窓ガラスには多くの種類と特徴があります。どのような建物に使うのか役割も違ってきます。
選択を間違えるとお風呂場や脱所なのに外から見えてしまいます。逆に外風景を楽しみたいのに見えなくなってしまいます。用途とどの場所で使うのかしっかりと検討する事をオススメします。

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筆者
澤田 岳典
(さわだ たけのり)

窓ガラスフィルム施工。
1977年、千葉県野田市(旧関宿町)に生まれる。
2001年、東京国際大学を卒業
設備メーカー、ビール会社、保険業界を経て
2016年に窓ガラスフィルム施工「WORKS ZERO」を起業。
2020年に建築ガラス用フィルム施工技能士1級を取得。
アメリカ大使館、防衛庁、宇都宮大学、筑波大学等の公共施設をはじめ
オフィス、工場、個人宅を多々施工実績あり今では年間約150件の施工実績。
趣味は旅行、ドライブ、歴史好き、はじめたばかりのゴルフ。

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