オゾン層の破壊などによって、紫外線対策は世界の課題となっています。
オゾン層が1%破壊されると有害紫外線が2%増加すると言われているため、現代では紫外線の影響がとても強いのです。
そのため、紫外線対策として、海外では様々な取り組みが行われています。
今回は、世の中が紫外線対策としてどのような取り組みを行っているか紹介します。
ただし、日本では行っていない取り組みもあるので、身の回りでできる紫外線対策を考えるきっかけとして参考にしてください。
世界で行われている紫外線対策
世界では、主に4つの紫外線対策への取り組みが行われています。
有害な紫外線を浴びすぎると、以下のような影響が出る可能性があるためです。
- 皮膚がん
- 白内障
- 紫外線角膜炎
- 翼状片
このような影響や障害を防ぐために、様々なプログラムがあります。
それぞれを参考にしながら、紫外線のリスクと共に対策を考えておきましょう。
世界保健機関(WHO)
世界保健機関では、紫外線の健康影響に関する調査研究を実施しています。
インターサンプロジェクトのもと、紫外線による健康影響に関するワークショップなどを開催。
また、日焼けサロンの有害性についての報告書なども発表しています。
紫外線の観測
紫外線の観測を行っている組織は、以下のとおりです。
- 世界保健機関(WHO)
- 世界気象機関(WMO)
- 国連環境計画(UNEP)
- 国際がん研究機関(IARC)
- 国際非電離放射線防御委員会(ICNIRP)
- NASA
とくに世界気象機関では、紫外線に関する特別委員会を設置し、世界中で観測される紫外線データの収集を行っています。
日本では、気象庁が札幌、つくば、那覇でオゾン全量とともに、紫外線の観測を行っています。
紫外線予報
紫外線予報とは、全国の紫外線の強さを予報している取り組みです。
日本では、気象庁が平成17年から開始しており「ウェザーニュース」や「日本気象協会」などで確認できます。
オーストラリアでは、気象庁が天気予報の一環として紫外線予報を行ったり、紫外線予報に合わせた行動を促すようにしています。
紫外線防御プログラム
紫外線による影響が強いオーストラリアでは、政府機関や民間機関により、紫外線に対する啓発や教育活動が行われています。
各州に対がん基金を設置したり皮膚がん予防の活動を行ったり、紫外線予防に積極的です。
具体的な活動の例は、以下のとおり。
- 紫外線防御のためのガイドライン作成
- 紫外線と皮膚がんの関係性に関するパンフレット・冊子の発行
- 紫外線防御グッズの販売
オーストラリアの他、アメリカやカナダ、フランスやイギリスなどでも行われています。
日本の紫外線対策は遅れている
日本では、紫外線に対する取り組みが、他国と比べて遅れている傾向にあります。
そのため、2015年には「日本臨床皮膚科医会」「日本小児皮膚科学会」が「学校生活における紫外線対策に関する具体的指針」として対策を呼びかけました。
紫外線対策は美容目的だけではありません。不必要に過剰な紫外線に曝露されることにより、健康にさまざまな悪影響が生じます。子どもの時から適切な紫外線対策を行うことは、生涯にわたり健やかな肌を保つために大切な生活習慣の一つです。
実際に、他国に比べると、日本は紫外線に対する知識や対策が少ないです。
なかには「昔は大丈夫だった」とされる人もいますが、昔と今では紫外線の量は大きく異なります。
昔と今の紫外線の違い
紫外線は昔と比べて増加傾向にあります。
なぜなら、オゾン層の破壊により、有害な紫外線量が多くなっているからです。
気象庁の発表によると、1990年~2010年の間で、紫外線の増加は8.9%。
2010年時点の計測であるため、2022年現在はさらに紫外線は増加していると考えられます。
そのため、紫外線対策は、昔よりも十分に行わなければいけないのです。
また、紫外線による影響は、20~30年後に起こります。
「今問題がないから」と安心していても、将来的にどのような影響が出るかはわかりません。
将来のために、今のうちから対策を行うことが重要です。
今できる対策として紫外線カットフィルムをおすすめ
紫外線対策グッズは、主に屋外用のものが多いです。
たとえば帽子やサングラス、日焼け止めなどがあります。
しかし、紫外線は、屋外だけではなく、窓を通り抜けて屋内にも入ってくるため屋内でも対策を行わなければいけません。
屋内に入ってきた紫外線は、人体への影響はもちろん、家具の劣化や日焼けなどの影響も与えます。
これらの防止対策として、紫外線カットフィルムがおすすめです。
紫外線カットフィルムであれば、紫外線を99%以上カットできます。
また、紫外線カットフィルムは、景観を損なわないので、部屋が暗くなることはありません。
弊社では、窓ガラスフィルムの施工を一貫して行っているので、紫外線の影響が気になるご家庭は、ぜひご相談ください。